【燃料電池タクシー】街へ… 大宮拠点に
水素を燃料とし、「究極のエコカー」とも呼ばれる燃料電池車の
県内初となるタクシーが30日、営業運転を開始しました。
今後3年間、JR大宮駅やパレスホテル大宮を拠点に運行し、県内での普及を目指すそうです。
タクシーとして利用が始まったのは、ホンダの燃料電池車「クラリティ フューエルセル」で、
ホンダが埼玉、東京、神奈川、宮城の1都3県のタクシー会社に計6台を貸し出し、
実際に走ってみたデータなどを提供してもらい、
普及に向けた参考にするといわれています。
県内では、さいたま市大宮区のタクシー会社「大宮自動車」で1台が営業運転するそうです。
県内で走る燃料電池車の車体は黒色。
燃料電池を意味する「FUEL CELL」や、水素分子を表す「H2」の文字でラッピングされているそうです。
実際に運転してみた方の話によると
「エンジン音が全くせず、とても静か。少し走っただけですごい車だというのが分かる」と驚いていたようです。
県は2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、二酸化炭素を排出せず、
環境に優しいの普及に力を入れている。
同年までに燃料電池車を県内で6000台普及させ、水素ステーションを17か所に設置するという目標を掲げているが、
現在、県内の燃料電池車は約120台、水素ステーションは8か所にとどまっています。
今回、タクシーとして燃料電池車が運行されることで県民の乗車機会を増やし、普及に弾みをつけたい考えだそうです。